失踪HOLIDAY

失踪HOLIDAY  狂言誘拐のお話?母親が大富豪と結婚して金持ちになって、まもなく母親が死んでしまう。その後数年経って父親が再婚。この家には自分と血の繋がっている人間がいない。そんな中些細な切っ掛けから家出をするのだが、帰ってみると誰も自分の心配をしていないことに腹を立て、離れの使用人の部屋に隠れながら自分が誘拐されたことにしてしまう。というお話。主人公のナオがなかなか良い。精神的に逞しく、機転が利く。人間関係主体で割とほんわか気分で最後まで読めた。

誘拐ってのもストーリー作りのネタとしていろいろといじりがいがあるんだけど、誘拐された人間がそうと気づかずにその家からそう困らない程度の金が身代金として奪われていたとするとそれは誘拐といえるのだろうか?とか、誘拐した本人を仲間に引き入れてしまえば完全犯罪じゃね?とか。複数の犯行グループの思惑が交錯して出し抜きあうとかね。
そういう感じで複雑にしようと思えばいくらでも出来るんだけど、破綻しないようにするには相当な技術がいるだろうし、思いつきで穴だらけの計画しか考えられなかったとしても それは子供が考えついたことだからという設定にしてしまえばある程度納得してしまえる物なんだなぁと感心した。主題である「家族」や「人の優しさ」を描くための道具の一つでしかないというのもあるのだけれど。特に物語を考える上で経験が足りない時にはこういう手法はアリだなと思った。書けるレベルのものを書ける範囲で。当たり前だが難しかったりするよなぁ。そういう意味で出来る人は凄いなと。

他にも情報を制した者が勝利するって事で色々仕掛けはあって面白く読める。良作。

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